
After Effects においてモーフィングとは、ある画像や図形が別の画像や図形に滑らかに変化する視覚効果のことです。モーフィングの実現には、いくつか方法があります。
シェイプレイヤー | ベジェ曲線などのパスを使用してオブジェクトの形状を定義し、これらのパスをアニメーション化してモーフィングを作成。 |
エフェクト “ワープ” | 有機的な変形を行うリキファイエフェクトや、グリッド状のメッシュを変形させて形状変化を作るメッシュワープなどがある。 |
エフェクト “リシェイプ” | 2 つのレイヤー間のモーフィングを作成する。モーフィングの速度と滑らかさを制御することが可能。 |
パペットツール | 柔軟なメッシュベースの変形を実現する。滑らかな変形が可能で、有機的な動きに強みがある。 |
プラグイン “Replicator/CC Repetile” | パターン変形を実現するプラグイン |
プラグイン “Rubber Hose” | 自然なねじれを実現するプラグイン |
モーフィングは、そのほかエクスプレッション (javascript) を用いた制御も可能です。
モーフィングの基本的な手順
モーフィングの以下の手順で行います。単純に形を変えるだけなら、手順3までで実現可能です。具体的には、別記事を参考に作成してみるとよいでしょう。
- 変更前のシェイプの作成
- 変更後のシェイプの作成
- キーフレームを打ち、アニメーションさせる
- タイミングの調整 (イージング)
- 段階的な変化 (中間形状の設定)
- ぼかし、フェード、グローなどのトランジション・エフェクトの挿入
- マスク / トラックマットの活用
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モーフィングの作成時は、パスの方向性、アンカーポイント、キーフレーム間隔などもしっかりと調整してください。中間形状を設定することで制御しやすくなります。見せたい箇所がある場合や特定領域の変形にとどめたいときに、マスク / トラックマットを活用してください。
複雑な形状変化をさせる場合は、前もってスケッチや中間フレームの設計を行うことをお勧めします。また、複雑なモーフィングは処理負荷が高いです。解像度を下げることを検討するなど、負荷を計算したうえで設計を行いましょう。
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