
After Effectsで、実写の空に色をベタッと塗る背景アニメーション作成方法は以下の通りです。この手順を見ても具体的にどうしたらよいかわからない方は、画像付きで説明している当記事を最後までご確認ください。
- レイヤーパネルに動画を配置
- 動画レイヤーにエフェクト: Lumetriカラーを適用
- エフェクト: Lumetriカラーのプロパティの値を明るいところと暗いところをハッキリさせるように調整
- 動画レイヤーにエフェクト: ポスタリゼーションを適用
- エフェクト: ポスタリゼーションのプロパティのレベルを調整
- 動画レイヤーにエフェクト: カートゥーンを適用
- エフェクト: カートゥーンのプロパティの値を動画内の細かい線を出すように調整
- 動画レイヤーにエフェクト: トライトーンを適用
- エフェクト: トライトーンのプロパティの色を調整

まずは、レイヤーパネルに動画を配置します。動画は実写であれば大丈夫ですが、空が映っているものがよいでしょう。この記事では以下のようにコンポジションを作成しています。
幅 (Width) | 1080 px |
高さ (Height) | 1920 px |
フレームレート (Frame rate) | 30 fps |
デュレーション (Duration) | 0:00:05:00 (5秒) |

動画レイヤーにエフェクト: Lumetriカラー (Lumetri Color) を適用します。Effects & Presets パネルで検索して、動画レイヤーにドラッグアンドドロップしてください。

エフェクト: Lumetriカラーのプロパティの値を調整します。明るいところと暗いところをハッキリさせるように設定してください。ここでは以下のように設定しています。しかし、お使いの動画によってはまったく参考にならないかもしれません。ご注意ください。
基本補正 (Basic Correction) | 彩度 (Saturation) | 0.0 |
露出 (Exposure) | 0.0 | |
コントラスト (Contrast) | -100.0 | |
ハイライト (Highlights) | -150.0 | |
シャドウ (Shadows) | -25.0 | |
白色系 (Whites) | 0 | |
ブラック系 (Blacks) | 0 |

動画レイヤーにエフェクト: ポスタリゼーション (Posterize) を適用します。Effects & Presets パネルで検索して、動画レイヤーにドラッグアンドドロップしてください。

エフェクト: ポスタリゼーションのプロパティの値を調整してください。ここではレベル (Level) を 10 にしています。ご自身の制作動画を見ながら、ちょうどよい値にしましょう。
エフェクト: ポスタリゼーション (Posterize) を適用すると、動画がアニメのようになります。制作途中でよい感じになるように後で調整するのもよいかと思います。

動画レイヤーにエフェクト: カートゥーン (Posterize) を適用します。Effects & Presets パネルで検索して、動画レイヤーにドラッグアンドドロップしてください。

エフェクト: カートゥーンのプロパティの値を調整してください。ここではエッジの幅 (Edge – Width) を 0.1 と細くしています。これは、動画内の細かい線を出すために数字を下げています。ご自身の動画に合わせて値を決めてください。

動画レイヤーにエフェクト: トライトーン (Tritone) を適用します。Effects & Presets パネルで検索して、動画レイヤーにドラッグアンドドロップしてください。

エフェクト: トライトーンのプロパティの色を調整してください。以下のように設定すると、上記画像のようになります。
ハイライト (Highlights) | 赤 (#FF0000) |
ミッドトーン (Midtones) | 白 (#FFFFFF) |
シャドー (Shadows) | 黒 (#000000) |
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