
After Effects で、背景がにじんで境界線がぼやけて不鮮明なグラデーションを作成する方法は、以下の通りです。手順通りに実施することで上記 gif 画像のようなアニメーションを作成することができます。この手順を見ても具体的にどうしたらよいかわからない方がいるかもしれません。その場合は、画像付きで説明している当記事を最後までご確認ください。
- 背景用平面レイヤーの作成
- エフェクト: 4色グラデーション (4-color Gradient) を平面レイヤーに追加
- 色の調整
- アニメーションの開始時点に移動し、4色グラデーションの Point 1, 2, 3, 4 にキーを打つ
- 各ポイントを4角の外に移動
- アニメーションの終了時点に移動し、各ポイントを画面の中央付近に移動
- 調整レイヤーを新規作成
- エフェクト: タービュレントディスプレイスを調整レイヤーに追加
- タービュレントディスプレイスの値を調節
- タービュレントディスプレイスの展開の左側にあるストップウォッチマークを Alt を押しながらクリックし、エクスプレッション欄に time*50 と記述
- エフェクト: モーションタイルを調整レイヤーに追加し、タービュレントディスプレイスより上に持っていく
- モーションタイルの値を調整

まずは、背景用の新規平面レイヤーを作成してください。平面レイヤーを新しく作成するショートカットキーは Ctrl + Y です。この記事では、以下の設定でコンポジションを作成しています。平面レイヤーも同じ大きさです。
幅 (Width) | 1080 px |
高さ (Height) | 1920 px |
フレームレート (Frame rate) | 30 fps |
デュレーション (Duration) | 0:00:05:00 (5秒) |

Effects & Presets からグラデーションにある4色グラデーション (4-color Gradient) を平面レイヤーに追加します。

エフェクトが追加されたら色を調節します。

アニメーションの開始時点に移動し、4色グラデーションの Point 1, 2, 3, 4 の左側にあるストップウォッチマークをクリックしてキーを打ちます。この記事のアニメーションの開始時点は 0f目です。

キーフレームを打ち終えたら、各ポイントを4角の外に移動させます。各ポイントをドラッグして画面外の4角の外側であれば大丈夫です。上記画像を参考にしていただければと思います。

アニメーションの終了時点に移動し、各ポイントを画面の中央付近に移動させます。ここでも各ポイントをドラッグして画面中央付近にあれば大丈夫です。上記画像を参考にしていただければと思います。この記事のアニメーションの終了時点は 4秒後(120f目) です。

背景用レイヤーにアニメーションを加えた後、調整レイヤーを新規作成します。

Effects & Presets の ディストーション (Distort) にある タービュレントディスプレイス (Turbulent Displace) を調整レイヤーに追加します。

タービュレントディスプレイスの値を調節します。この記事では以下の表のように設定していますが、お好みの値で大丈夫です。
変形 (Displace) | バルジ (Bulge) |
量 (Amount) | 100 |
サイズ (Size) | 200 |

タービュレントディスプレイスの展開の左側にあるストップウォッチマークを Alt を押しながらクリックしてください。エクスプレッション欄が表示されます。

エクスプレッション欄に time*50 と記述します。記述前に書かれていた内容は消して大丈夫です。

Effects & Presets でスタイライズ (Stylize) にあるモーションタイル (Motion Tile) を追加します。追加したら、タービュレントディスプレイスより上に持ってきます。

モーションタイルの値を調節します。この記事では以下の表のように設定していますが、お好みの値で大丈夫です。
出力幅 (Output Width) | 200 |
出力高さ (Output Height) | 200 |
ミラーエッジ (Mirror Edge) | オン |
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