
After Effects で軌道上をシェイプが回転するアニメーション作成方法は、以下の通りです。この手順を見ても具体的にどうしたらよいかわからない方は、画像付きで説明している当記事を最後までご確認ください。
- 軌道用シェイプレイヤーの作成
- 軌道上を回転するシェイプレイヤーの作成
- 回転用シェイプレイヤーの位置の値を軌道用シェイプレイヤーの中心座標と同じ値に設定
- 回転用シェイプレイヤーのアンカーポイントの値を回転の起点位置に移動
- 回転用シェイプレイヤーの回転のエクスプレッション欄を開く
- エクスプレッション欄に書かれている内容を消して time * 120 と記述

まずは、軌道用のシェイプレイヤーを作成します。画面中央に配置しておきましょう。上記画像では塗りをなしにして、白い線だけを表示するようにしています。また、この記事では以下のようにコンポジションを作成しています。
幅 (Width) | 1080 px |
高さ (Height) | 1920 px |
フレームレート (Frame rate) | 30 fps |
デュレーション (Duration) | 0:00:03:00 (3秒) |
正円を描くには、シェイプレイヤーの円モードに変更し、ドラッグした状態で Ctrl + Shift を押してください。

次に、軌道上を回転するシェイプレイヤーを作成します。ここでのシェイプレイヤーは以下の通りです。
- 軌道用シェイプレイヤー (Orbit)
- 回転用シェイプレイヤー (Circle)
軌道用シェイプレイヤーの線の上を回転用シェイプレイヤーが回るアニメーションになります。

回転用シェイプレイヤーの位置の値を軌道用シェイプレイヤーの中心座標と同じ値に設定します。アンカーポイントと位置については以下の表の通りです。間違いやすいのでご注意ください。
シェイプレイヤーのプロパティ | 定義 | 役割・機能 |
---|---|---|
アンカーポイント (Anchor Point) | レイヤーの基準点・中心点のこと。回転、スケール、位置の変換の基準となる点 | ・拡大・縮小の基準点 ・アンカーポイントを中心に回転 ・多くのエフェクトの適用基準点 ・親レイヤーとの関係においての基準点 |
位置 (Position) | アンカーポイントのコンポジション内での位置座標 | ・位置はレイヤーの左上の角の座標ではない ・レイヤーの見た目位置と Position の値は必ずしも一致しない |

回転用シェイプレイヤーのアンカーポイントの値を回転の起点位置に移動します。ここではアンカーポイントの値を増減させて、レイヤーにある〇を起点に持っていっています。
シェイプレイヤーを直接ドラッグすると、位置 (Position) の値も変わります。位置が変わると回転の中心点も変わってしまうので、シェイプレイヤーをドラッグしないようにしてください。

回転用シェイプレイヤーを選択した状態で R を押すと、回転 (Rotation) が表示されます。回転の左側にあるストップウォッチマークを Alt を押しながらクリックして、エクスプレッション欄を開いてください。

エクスプレッション欄に書かれている内容を消して time * 120 と記述します。この記述は 1秒間に120度回転するという意味です。120 を 60 にすれば半分の速度になり、240 にすれば倍になります。お好みの値に設定しましょう。
アンカーポイントと位置については誤解しやすいので、この記事を読むことで、確実に抑えておくとよいかと思います。
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