
過去3回、開発環境のインストールとプログラミングについて、簡単にお伝えしてきました。今回は Java 初心者用 – 基本用語について、順に解説していきます。
簡単な基本用語 (Java)
ここからは以下の基本用語について、できるだけ簡単にわかりやすくお伝えします。
- オブジェクト指向
- クラス
- インスタンス
- パッケージ
- ライブラリ

オブジェクト指向
Java ではオブジェクト指向という考え方を採用しています。オブジェクト (object) は「物」「物体」という意味で、とても抽象的な意味の単語です。ここでいうオブジェクトは、後述するクラスから生成された「物」「物体」になります。生成されたオブジェクトが色々な処理を実行します。
クラス (Class)
クラスは、どのようなオブジェクトにするのかを定義にするものです。クラスには変数とメソッドが含まれています。たとえば、上記の図では扇風機クラスを定義しています。しかし、この扇風機クラスには消費電力などの具体的な数値などは記載されておりません。この枠組みだけのものがクラスになります。
インスタンス (Instance)
クラスはとても抽象的なものです。その抽象的に定義されたクラスから、具体的なオブジェクトが生成されます。その生成をインスタンスといいます。たとえば、インスタンスとは上記図の扇風機クラスから特定の Sabay Fan という扇風機オブジェクトを作ることです。
パッケージ (Package)
Java での開発では、機能ごとにクラスファイルをまとめておきます。そのまとめて置いておくものをパッケージと呼びます。Java クラスを分類しておくことで、クラスを探しやすくし、アクセス制御として使うこともできます。
パッケージ1 | database 処理を行うクラス群 (database) |
パッケージ2 | 便利なクラス群 (util) |
パッケージ3 | ログ関連のクラス群 (log) |
Java クラスは必ずパッケージに所属することになります。Java でのプログラミング開発では、Java クラスがどのパッケージに属するかも考慮しなければなりません。
ライブラリ (Library)
Java では、あらかじめ便利な機能を持つクラスが多数用意されています。その機能がまとまったものをライブラリと呼びます。

簡単な基本用語 (Eclipse)
ここからは以下の基本用語についてお伝えします。
- Eclipse
- プロジェクト
Eclipse
Eclipse はプログラミングの開発環境ソフトウェアになります。IDE という統合開発環境の一つです。Eclipse は Java 以外のプログラミングでも使用することができます。Eclipse の利点はプログラミング開発、コンパイル、実行がソフトウェア上で簡単に行えることです。
プロジェクト (Project)
Eclipse では「プロジェクト」でプログラミング開発を管理します。
プロジェクト1 | システム開発1 |
プロジェクト2 | アプリケーション開発1 |
プロジェクト3 | システム開発2 |
上の表ではプロジェクト1, 2, 3 としていますが、名前は自由につけることが可能です。プロジェクト1の中に複数のパッケージがあり、それらのパッケージの中には Java クラスファイルが入っています。
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